介護保険を利用したヘルパーの違い

ヘルパーの仕事内容は、主に生活援助と身体介護です。
生活援助は、日常生活で行うレベルの掃除・調理・洗濯などの家事を行います。ちょっとした買い物なども業務として行います。身体介護では、利用者さんの食事・排泄・入浴などをサポートします。利用者さんを支える必要があるため、ある程度の体力が必要になるでしょう。

利用者さんが介護保険を利用した場合、ヘルパーはこの二つの業務以外は行えないと定められています。利用者さんの家族のために食事を作ったり、部屋の掃除をすることは禁止されています。利用者さん以外の家族の衣類の洗濯も行うことはできません。
また、行わなくても日常生活に支障が出ない行為や、日常の範囲を超えた家事もしてはいけません。例えば、草むしり、ペットの世話、家具の移動、大掃除などです。

何故禁止されているかというと、利用者さんのサポートや日常的な家事の範囲を超える行為を行った場合、時間がかかり過ぎてしまうからです。介護保険を利用しているのに、ヘルパーの労働時間を増やして家族や周りの人でもできる行為までしてしまうと、国の財政に影響を与えてしまうのです。

しかし、事業所によっては、禁止されているはずの草むしりや大掃除などの対応をしているところもあるのが実情です。家族が忙しく、草むしりができない、ペットの世話をできないといった状況で、利用者さんの心身に影響を及ぼすような場合は、草むしりやペットの世話などの行為が仕方なく許されている場合があります。
そのため、利用者さんやその家族とよく話し合い、家族でも行える行為なのではないかと確認する必要があります。それでも介護保険の適用範囲を超えるサービスを望まれる場合は、家事代行サービス等を頼んでもらうなどして対処しましょう。

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